2020年2月28日金曜日

直観


何か行動を起こそうというときに、「前例は?」「他の組織は?」「論拠は?」「データは?」「マーケティング調査は?」「計画は?」「リスクは?」「世論は?」などといって一歩を踏み出せない時がある。

確かに、これらの「前提」を検討し、一歩を踏み出さないといけない時もあるだろう。

だが、すべての判断をこれらの「前提」を踏まえる必要があるだろうか?

ややもすればこれらの「前提」を踏まえるばかりに、タイミングを逸したり、結局何も行動を起こさないこともあるのではないだろうか?

先に挙げた「前提」はもちろん必要な要素ではあるがあくまで要素であって、全体ではない。

その「前提」にこだわるあまりにタイミングを逸したり、行動できないことになること自体が「リスク」ではないか?

昨今、情報はあふれている。インターネットにより世界中とつながることができる。
LCCも飛びアジア諸国との交流の機会が一気に増している。
また、行動経済成長時のように右肩上がりで昨年と同じことをやっていれば今年も成長できるといった時代とは異なり、少子高齢人口減少といった別のパラダイムで経済活動を行っていかねばならない。つまり前例が通用しない時代だ。

このような時代に必要になるのが「直観」である。

情報収集、情報整理、判断、アクションこれらにかかるそれぞれの時間的コスト、それらの間にかかるそれぞれの時間的コストを減らす意味でも「直観」は重要である。

先の「前提」に関わる判断であるならばAIに取って代わられる。

AIにできない人間らしい判断をするという意味でも「直観」の重要性が認識されるべきである。

走りながら考え、考えながら走る。

まずは一歩を踏み出し、修正しながら走ることができる人材が求められている。