2020年2月28日金曜日

やってみよう!


1.価値創造
1)これまでが通用しない時代
 日本は戦後、行動経済成長を成し遂げた。が、バブルを迎え現在は低成長、少子高齢、人口減少時代であり、高度経済成長時のビジネスモデルや行政の在り方が通用しない時代となった。
 したがって、これからの企業も自治体も前例に囚われていては新しい環境に適応することに追い付かず価値創造ができないために消費者や住民に見捨てられ、廃業や消滅に追い込まれる。
 故に、企業や自治体は「これまで」の組織の在り方や資源調達、商品・サービス開発、マーケティングにこだわることなく、リスクを恐れず新しい行動を起こし続けることが重要である。

2)変数が増えた
 スマートフォンが普及し、インターネットにより世界中とつながることができ、また、世界中から情報を収集することができる時代となった。
 また、政府のインバウンド観光振興政策によりインバウンドが加速度的に増加し、外国人と日本人が国内で接する機会が増えた。LCCにより地方空港がアジア諸国の空港とダイレクトにつながったことも一因だ。
 また、人口減少により日本人労働者が減少し、コンビニやファーストフードの店員としても多くの外国人労働者が活躍している。
 このように国内にこれまでになく多くの外国人が観光者や労働者として滞在することで、それらに対応することが日本人に求められている。これまた前例がない。
 
3)他社、他分野との交流によるイノベーション
 新たな商品・サービスの開発、マーケティング戦略のためにはイノベーションは欠かせない。昨今、単独業界や単独企業でイノベーションを起こすことが難しく、業界内での連携や業界を超えた連携が進んでいる。オープンイノベーションである。オープンイノベーションを促進するためには自分や自社、自業界のこれまでの習わしややり方に固執しないことが重要である。つまり、これまでの常識に囚われていてはイノベーションは促進されない。

.人材育成(学び方の変化)
 高度経済成長時の大量生産大量消費の時代は、モノやサービスが無い時代なのでそのモノやサービスが充足するまでは作れば売れる時代である。この時代はいかにある一定の品質の商品やサービスを大量に効率よく生産するかで企業の業績は向上する。だが、低成長時代や商品・サービスを海外に売り込んだり外国人観光客に売り込むには一定の品質よりも、多様なニーズにいかに対応できるかが企業業績にとって重要である。多様なニーズを創出するためにも多様な人材が必要であり、これまでのインプット型の教育で育てられある程度のことがそれなりにできる人材より、個性を持った多種多様な人材とチームワークを組んで成果を出せる人材が求められる。個性を持つためには標準的な教育環境にとどまることなく、家を、学校を、地域を、日本を飛び出し様々な経験を積むことが重要である。

3.だから、やってみよう!
①これまで(前例、常識)が通用しない時代。②これまでが通用しない時代に生きる力が必要。という観点から、「やってみよう!」なのである。
「やってみよう!」には①「これまで」や「常識」のとらわれず行動を起こし続ける。②行動を起こし続けられる人材になるためにも多くの多様な経験を積むことが重要である。というメッセージを込めている。
国民の皆さん、学生諸君、高校生諸君、ぜひ、一緒にどんどん「やってみよう!」。

だから、やってみよう!