私は人と会話をしたり、対面するときは極力「笑顔でいる」ことを心掛けている。
例えば職場で同僚や学生とすれ違う時や話をするときである。
これは実は職業病の名残でもある。
というのも私は若かりし頃、サッカーのレフェリーをやっていた時の名残でもある。
レフェリーは試合をコントロールするために選手の気持ちに寄り添いながら選手と接する。
選手は興奮や体力的な辛さ、劣勢に立たされた時など気持ちの余裕がなくなる。
そうなると自分をコントロールすることができなくなり、相手選手に必要のないファールをしたり、また、レフェリーの判定に不服を述べたりする。
この際、レフェリーまでしかめっ面で選手に対応すると選手の余裕のなさに拍車をかけることになる。なので選手と接するときにはレフェリー自身は冷静であろうとすることはもちろんのこと、笑顔で接することで選手の興奮や緊張を和らげる場合もある。
時として、教員は学生にとっては権威的にみられる場合が多い。
また、同僚や関係者とのディスカッションでも、つい自分の論を主張しすぎる場合もある。
そのような時、「笑顔でいる」ことを心掛けることによって、自分自身も冷静でいられ、また、客観視することができ、相手とのコミュニケーションの状況を冷静にとらえることができる。
また、笑顔でいることで、相手も緊張感を持ちすぎることが無く、話をすることができる。
自分に余裕がない時こそ、相手と緊張した状況になりそうな時こそ、社会が不安感で満たされている時こそ、「笑顔でいる」ことを心掛けたい。